母への告白 

僕は、アルメニアで日本語を教え、図書室を開設する活動を行っている。個人でやっていることなので、何の保証もなく、経済的にとても苦しい。実は、家族には、フィリピンの時同様に政府派遣であり、十分な収入はあると偽っている。やはり余計な心配を掛けたくはないから…

しかし、先週末に母に真実を告げた。アルメニアに本を送る会の役員の方々から、「真実を打ち明けるべきでは…」とアドバイスを受けていた。幸い今は多くの協力者がいるし、僕自身も嘘をつき続けるのは辛い。確かに、家族の中で最も理解がある母には打ち明けた方がいいだろう。いろいろ悩んだが、役員の方々と一緒に会って、真実を告げることにした。

役員の方々と母を引き合わせ、皆で昼食を取りながら、打ち明けるタイミングを見計らっていた。しかし、母のある言葉を聞いて躊躇してしまった。「やっぱり心配だけど、私一人ぐらいは、この子のことを理解してあげたいと思っています」 それを聞いた瞬間、涙がこぼれそうになり、「これ以上、母を心配させてはいけない」と感じて、何も言い出せなかった。

食後にカフェに行ったが、その時も中々言い出せずにいた。しかし、一週間後またアルメニアに行く自分にとって、母に伝えるのは今しかない。やっと決心して、母に打ち明けた。政府派遣などではないこと、経済的に楽ではないことなど…申し訳なさから、母の顔を見ることができなかった。

やはり母は少し驚いていた。それは当然だろう…今年36歳になる長男が、経済的不安を抱えて、遠い国で一人で働いているなんて、親にしたら心配で仕方ない。そう思うと辛かったが、役員の方々がすぐにフォローしてくれて、僕もアルメニアでの活動に対する自分の思いを語った。

これで良かったのかどうか分からない。なぜリスクを背負って、アルメニアの学生のためにそこまでするのか、母には理解できず、余計な心配をさせただけかもしれない。でも、僕自身は少し胸のつかえが取れて、自分がやっていることに以前よりも自信を持てたような気がする。

 

別れ際、母は、「体には気をつけよ」とだけ言ってくれた。本当は、もっと言いたいことはあっただろう。だが、僕が今できる親孝行は、自分の決めたことを精一杯やること。次に母に会う時、元気な笑顔で良い報告ができればと思う。

寄贈・寄付のお願い 

昨年度アルメニアに送付した図書は、1500点以上。今年度の目標は1200点ですが、やはり多くの方々の協力なくしては達成はできません。随時受け付けておりますので、図書寄贈の方よろしくお願い致します。特に下記の種類の図書は助かります。

・露和・和露辞書、ふりがな・ローマ字付辞書
・外国人対象の日本語教材
・絵や写真が豊富な日本に関する図書
・マンガ、楽譜、CD,DVD

ちなみに、「絵や写真が豊富な日本に関する図書」というのは、例えば、日本の風景写真集や紀行雑誌、武道や茶道などの本・雑誌、料理やファッションの本・雑誌です。「楽譜」は、日本の童謡・民謡などの楽譜です。アルメニア人は、何かしら楽器ができる人が多いので、日本の音楽に触れるきっかけになると思います。

上記の図書に限らず、日本語を学んでいたり、日本に興味を持っているアルメニア人にとって、役に立ちそうなものがございましたら、寄贈の方よろしくお願いします。

また、図書をアルメニアに送ったり、本棚などを購入したりする資金が必要です。これが一番の問題で、せっかく本が集まっても、それを送付して保管するお金がなければ、どうしようもありません…随時受け付けておりますので、寄付また会費の方よろしくお願い致します。

図書の寄贈先、寄付・会費の振込先など詳細は、アルメニアに本を送る会のHP(こちら)をご覧ください。一人でも多くの方のご協力をお待ちしております。

 

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届いた本を興味深そうに見る学生たち。やはり、マンガや写真集などは喜ばれます。

会報を一部公開 

アルメニアに本を送る会の総会および帰国報告会では、参加者の方々に会報をお配りした。一人の役員の方が、編集と印刷を担当してくださり、けっこう良いものが出来上がった。

僕は、現地活動報告の部分を担当した。図書室開設の様子、学生の姿、アルメニア語解説などの内容ですが、なるべく写真をたくさん掲載して、見て楽しめるものにしようと努めた。他のページには、会計報告や学生からの手紙などが掲載されている。

定期的に発行するものだが、小さな本会にとって年1,2回の発行が限界…会報はあくまで支援者の方々に配布するものなので、全てお見せすることはできないが、ほんの一部を公開。

 

「もっと見たい!」という方は、是非とも支援者になってください(笑)。そこまでは望みませんが、少しでも関心持って頂けたらと思います。

下をクリックしたら、会報の一部がご覧になれます。

「アルメニアに本を送る会」会報

学生からのビデオレター 

先週末のアルメニアに本を送る会の報告会では、いくつかビデオも流した。アルメニア音楽や舞踊のDVD、ヨーロッパ教育大学で開催した日本文化紹介イベントの様子、そして学生からのビデオレター。一番盛り上がったのは、学生からのビデオレターだった。

支援者の方々にとって、向こうの学生からの感謝の言葉は、何より嬉しいもの。それだけではなく、日本とほとんど接点を持たないアルメニアの学生が、上手に日本語で話しているのに驚かれたようだ。僕も初めてアルメニアを訪れた時、日本語を話す学生たちに出会って驚いた。

「なぜ、アルメニアで日本語を?」と尋ねたら、「日本文化に興味がある」「全く違う言語で面白い」と、学生たちは笑顔で答える。自分の国の文化や言葉に興味を持ってくれて、それを熱心に学んでいる人々の存在を知った時、やはりとても嬉しかった。その時の感動が、今アルメニアで活動する大きなきっかけになっている。

学生からのビデオレターを一つ紹介する。アニメが大好きなアマリヤさんという学生で、僕が家庭教師で日本語を教えている。コスプレをしたいそうなので、そんな機会をいずれ作ってあげたいと思う。


アニメで日本語を勉強したそうだ。英語も映画などで勉強して、ペラペラ。すごいなあ。とても勉強熱心なので、それも頷ける。

帰国報告会終了! 

一昨日(23日)、アルメニアに本を送る会の総会および帰国報告会が無事に終わった。会役員含め、30人近い方々が参加してくださった。

総会に引き続き、僕の帰国報告会。スライドで写真を見せながら、アルメニアの概要や現地活動についてお話した。各項目についてあまり深く掘り下げることはできなかったが、後で参加者の方々から、「アルメニアという国を身近に感じることができた」という感想を頂いてホッとしている。

途中、アルメニアの学生のビデオレターを流した。学生が上手な日本語で、「本を送ってくれてどうもありがとう」と話している様子を見て、会場はかなり盛り上がった。やはり、アルメニアで日本語を学ぶ学生からの感謝の言葉は、支援者の方々にとって何より嬉しいものだろう。

報告が終わった後、「日本語を教えるため、図書室を作るためにアルメニアへ赴く前は、いろいろ不安や葛藤がありました。しかしその夢を諦めていたら、学生の喜ぶ顔も見られなかったでしょうし、皆さんとお会いすることもなかったでしょう。夢に向って一歩踏み出して、本当に良かったと思います」と話した。「こんな生き方もある」ということが、少しでも伝わればと思ったのだ。

アルメニアで日本語の図書室を作るという夢に、多くの共感とご支援を得て、小さいながらも報告会を開くなんて想像もしなかった。それだけに喜びも大きく、今後の活動の励みになった。次回、支援者の方々に良い報告ができるように、来月からまたアルメニアで頑張ろうという思いを強くした。決してこれは自分よがりな夢ではないのだから …

ご協力頂いている方々、誠に有難うございました。今後とも、どうぞ宜しくお願い致します。

 

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報告会の後、役員・支援者の方々と一緒に。アルメニアの活動を通して、人と人との繋がりが広がっていく。そのことを実感し、とても感慨深い一日だった。